関西中国エステレビュー

サッシの引き戸を開けて中に入ると奥から30代と思しき女性が出てきました。
Tシャツに短パン姿のかなりラフな服装。
ハッキリ言ってセクシーさはゼロです。

店内はこれぞ中国整体院といった雰囲気です。
ツボの場所が描かれた全身図、中国独特の赤い開運グッズなどが壁に飾られています。
ちなみに玄関に赤いものを飾るとお店が繁盛するというのが中国人のジンクスらしいです。

ソファでメニュー表を見せて頂きました。
歩道に置かれていた看板に60分4,800円と書かれているのですが、てっきり近隣の縁、チュチュのごとくオイルマッサージの料金だと思っていたのですが、こちらでは指圧の料金でした。

気になるのが薬草マッサージなる60分10,000円のコース。
何がどう違うのか聞いたのですが、女性はあまり日本語が流暢ではなく、「指圧、疲れている。オイル、すごく疲れている。薬草、すごくすごく疲れている」の一点張り。

よく分かりませんがとりあえずオイルマッサージ60分でお願いしました。

カーテンで仕切られた半個室に案内されました。
店内にはマッサージチェアや一時期流行った乗るだけで痩せると宣伝された振動するマシーンが置かれています。
個室の棚には日本の少女マンガと中国語の小説、大量のボックスティッシュなどが所狭しと置かれていました。

ティッシュ置き過ぎやろ・・・と思いながら服を脱ぎました。
ん？脱衣カゴに紙パンツが入っていません。
「お姉さーん、パンツは？」と聞くと、カーテンから少し顔を出して「ベッドの上」と指をさしてきました。

ベッドの上にはテロンテロンのナイロン製の派手なトランクスが置かれていました。
こんなものを履かされるのは初めての体験です。
この時点で、いやお店に入った時点で無いやろうなと確信していましたが逆転ホームランを期待して施術を受けました。

うつ伏せでのマッサージの内容は平凡。
ごくごく普通の気持ちいいマッサージです。

もちろん、内もも、お尻等のデリケートな部分には一切触れません。
特筆すべき点と言えば、オイルを濡れタオルで拭いた後にジョンソンのベビーパウダーをポンポンと付けられたことくらいです。

仰向けのマッサージではオイルすらなしのタオルの上からの指圧のみ。
まあ、分かっていましたけど当然ナシです。
じゃあ棚に置かれた大量のティッシュは何に使ってるんや！？というツッコミはなしです。

「このお店はサービスとか・・・」と聞いた瞬間「普通のマッサージだけ！」と食い気味に返されました。
この反応速度から推測するに何度も聞かれているんでしょうね。

ちなみに薬草マッサージというコースも高級な漢方薬を使ったマッサージというだけで、こちらでもサービスは付いてこないとのことでした。

延長するかと聞かれましたがお腹が空いたからと言い訳してお断りしました。
その後シャワーを浴びて終了です。

誤解して頂きたくないのは、担当してくれた女性は日本語こそあまり上手くありませんが、決して性格が悪い人ではなく、限られた語彙で一生懸命コミュニケーションを取ってくれる愛想のいい方でした。

よく考えればお店から堺筋を挟んだ反対側には浪速ポリスステーションがあるんですよね。
オリンピックを控えたこのご時世になかなか派手なことはできないのは仕方がないことです。

薬草マッサージはかなり身体にいいとのことでしたので、受けた方がいらっしゃいましたら是非その効能をご報告下さい。

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